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プリウス リコール   

 
マスコミでリコールに対する姿勢が、うんぬんが話題になってますが、
技術的な説明は、あまりされてませんね。
国交省のリコール届け原文
http://www.mlit.go.jp/common/000057898.pdf
うーん、理解できない!、おおまかな表現でグレーな内容ですねー。

そこで、推測してみました。
 プリウスのブレーキシステムは
1、電気モーターを使った回生ブレーキ
2、油圧式、従来ブレーキ
 の併用式です。
 回生ブレーキは、ブレーキ時に、電気モーターを発電機として使い
バッテリーに充電するシステムです。
 ブレーキを掛けた時の運動エネルギーを再利用するシステムが、
ハイブリッド車にとって重要で、回生ブレーキを主に使います。
 
プリウス リコール_e0158517_2194125.jpg


 ブレーキには、ABSシステムが有ります。
 これは油圧式ブレーキを制御しています。
ABSブレーキは4っつのタイヤ(ブレーキ)を独立して制御しなければなりません。
回生ブレーキは、1個のモーターですので、タイヤ毎に、独立した制御は出来ません。
そこで、ABSが作動したら、回生ブレーキを中止し、油圧ブレーキのみに切り替えます。

今回の問題は
1、切り替え時のタイムラグ(0.06秒とか)が、ノーブレーキになる。
2、回生ブレーキが中止されたことから、ブレーキ効力のダウン。
です。
1、0.06秒の間、ブレーキを踏んでいるのに、ブレーが効かず、逆にスピードが上がってしまう。
これが、フィーリング的に違和感、不信感の元になります。
2、もう一つは、同じ力で、ブレーキを踏んでいるのに、回生ブレーキが
効かなくなり、ブレーキ効力がダウンすることです。
ダブルディスクが、いきなりシングルディスクになるようなもの。
 当初、トヨタは、踏み込めば大丈夫と言っていた部分ですね。
確かに、低速域では、油圧ブレーキでも充分な効力が数値的に有るのでしょうが、
フィーリング的に、問題としています。

 ところで対策ですが、プログラム修正とのこと。
1、に関してはタイムラグを短く出来るでしょう。
2、については、どうやって対策するのでしょうか?
 残念ながら、詳細は公表されていません。
150km/h位のスピードから、雨の日に急ブレーキを掛けると
何が起きるのか????(怖)

 0.06秒、サーキットでタイムを競う私達には現実的な時間です。
 ちなみに人間は、0.01秒まで感覚が判断するそうです。

 尚、上記内容は、私の推定(汗)ですので、ご了承下さい。

そうそう、ST4SはABS付きです。最初は、不要と思いましたが、
雨天のツーリング時は、大変、助かります。
特にリヤが、ズリっと滑る心配がないので、ワインディングでの、
速度調整に、リヤブレーキを多用しています。

by saneyuki_y | 2010-02-11 21:11 | 日々の想い

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