プリウス リコール
2010年 02月 11日
マスコミでリコールに対する姿勢が、うんぬんが話題になってますが、
技術的な説明は、あまりされてませんね。
国交省のリコール届け原文
http://www.mlit.go.jp/common/000057898.pdf
うーん、理解できない!、おおまかな表現でグレーな内容ですねー。
そこで、推測してみました。
プリウスのブレーキシステムは
1、電気モーターを使った回生ブレーキ
2、油圧式、従来ブレーキ
の併用式です。
回生ブレーキは、ブレーキ時に、電気モーターを発電機として使い
バッテリーに充電するシステムです。
ブレーキを掛けた時の運動エネルギーを再利用するシステムが、
ハイブリッド車にとって重要で、回生ブレーキを主に使います。
ブレーキには、ABSシステムが有ります。
これは油圧式ブレーキを制御しています。
ABSブレーキは4っつのタイヤ(ブレーキ)を独立して制御しなければなりません。
回生ブレーキは、1個のモーターですので、タイヤ毎に、独立した制御は出来ません。
そこで、ABSが作動したら、回生ブレーキを中止し、油圧ブレーキのみに切り替えます。
今回の問題は
1、切り替え時のタイムラグ(0.06秒とか)が、ノーブレーキになる。
2、回生ブレーキが中止されたことから、ブレーキ効力のダウン。
です。
1、0.06秒の間、ブレーキを踏んでいるのに、ブレーが効かず、逆にスピードが上がってしまう。
これが、フィーリング的に違和感、不信感の元になります。
2、もう一つは、同じ力で、ブレーキを踏んでいるのに、回生ブレーキが
効かなくなり、ブレーキ効力がダウンすることです。
ダブルディスクが、いきなりシングルディスクになるようなもの。
当初、トヨタは、踏み込めば大丈夫と言っていた部分ですね。
確かに、低速域では、油圧ブレーキでも充分な効力が数値的に有るのでしょうが、
フィーリング的に、問題としています。
ところで対策ですが、プログラム修正とのこと。
1、に関してはタイムラグを短く出来るでしょう。
2、については、どうやって対策するのでしょうか?
残念ながら、詳細は公表されていません。
150km/h位のスピードから、雨の日に急ブレーキを掛けると
何が起きるのか????(怖)
0.06秒、サーキットでタイムを競う私達には現実的な時間です。
ちなみに人間は、0.01秒まで感覚が判断するそうです。
尚、上記内容は、私の推定(汗)ですので、ご了承下さい。
そうそう、ST4SはABS付きです。最初は、不要と思いましたが、
雨天のツーリング時は、大変、助かります。
特にリヤが、ズリっと滑る心配がないので、ワインディングでの、
速度調整に、リヤブレーキを多用しています。
by saneyuki_y | 2010-02-11 21:11 | 日々の想い